考えの中心は借金?自称貧乏が貯金をはじめる生活の見直し方

「ウチは貧乏だから、貯金どころじゃないんだよね」という会話を何度となくしたことがあります。それはこちらがする時期もあれば、相手から聞く時期もありました。そして、共通しているのが、「給料の使いみちや生活費の計算の中心に、借金の返済と借入れがある」ということです。

基本、フリーローンやカードローンの使いみちは自由です。それがレジャーのためでも緊急の用立てでも、生活費の一部でも構いません。ただし、家計を圧迫する、少なくとも貧乏だと感じさせるような状態まで借りる状況になってしまうことは、貸す側である銀行やサラ金としてもありがたいことではない話です。

一旦借金を返済し、また借りることで家計を維持する方法をとり始めると、それで乗り切ることに考えが集中します。とても貯金なんて考えられない状態です。では、これらを解消し、今まで返済や利息に充てていた分を貯金に回すことはできないのでしょうか。

まず、返済第一に考えることから始めましょう。「なんだ、そんなことか」と思われるかもしれませんが、ここを減らさない限り、いつまで経っても借金→貯金のシフトは不可能です。そのためには、ATM手数料をできれば無料、無理なら必要最小限に止めるだけで月数百円、年間で数千円の差が出ます。カードローンならば、口座引き落としや支払期日まで口座やお財布で遊んでいるお金も、一旦返済に充て、無料で借りれるATMで必要なときにまた借りれば、元本を減らした状態を作り出すことができます。返し方とお金を遊ばせておかない工夫をするだけで、手数料や利息をかなりの金額節約することができます。

生活上で節約できるものがあるなら、それを考えて実行に移すことも必要ですが、それは各ご家庭のライフスタイルや環境、家族構成で変わってくるものなのでここでは具体策はお話できません。ただ、借金をしている状態は普通の状況でないことだけは理解して、生活費の配分に取り組むべきだということは共通しています。

貯金をする目的ができれば、それに向けて考えをめぐらすことができますが、ただ漠然と貯金したいなぁ~ではなかなか手を付けられないで時間だけが過ぎていきます。借金があればそれを早く返す工夫、貯金の目的があれば、その目的を達成するための工夫に頭が勝手にシフトチェンジをしてくれますから、まずはそこにたどり着くことから始めてみてはいかがですか?

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